【レビュー】VOX VALVENERGY SILK DRIVE

お久しぶりです、更新が滞っておりますね…

今回紹介するのは、VOXのVALVENEGYシリーズからSILK DRIIVEです。

メーカーHP

このモデルはDumble系(Fender MOD)だそうな。

他にもVOX AC30、Marshall、5150系の3機種がラインナップされています。

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VALVENERGY SILK DRIVE

この商品の一番の特徴は、やはりNutubeを使用していることでしょう。

Nutubeとは、コルグとノリタケ伊勢電子が共同開発した新型の真空管で省電力・小型化が特徴。

そして、コルグはVOXの親会社なので、今回のVALVENERGYシリーズはNutubeの開発元が直々に開発した真空管エフェクターと言えなくもないですね。

また、歪みエフェクター、プリアンプ、キャビシミュONでライン向けと3つの使い方が出来るようになっているのもポイントです。

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評価

スタンダードモード

感想

まず、歪みエフェクターとしての評価ですが、ローゲインではグラッシーなサウンドでとても良い感じですね。

ゲインレンジはかなり広いのですが、Fender系ということでゲインを上げていくとややファジー?な歪み方をするため、個人的にハイゲインではあまり好みではありませんでした。

また、ゲインとボリュームの連動性が高く、ゲイン下げめだと出力レベルがやや心許ないのが気になりました。

その他の特徴としては、音像が左右から、前後に動くような印象を受けました。(LCAの12AU7BBにも同じ特徴がありましたね)

弾き心地

以前に紹介したIDEA-BMXというODはアンプっぽい自然な弾き心地という面で優れていたのですが、このSILK DRIVEはそれ以上に優れているように思いました。皆さんも実際に弾いてみると、かなり弾きやすく感じると思います。

さらに、ボリュームの追従性もとても良いですね、手元でゲイン調整したい人にもバッチリ!

まとめ

  1. ロー~ミドルゲインでは艷、立体感があり、かなり良い音!
  2. ゲインを上げていくと古いアンプを無理やり歪ませたようなニュアンスで人を選ぶ
  3. アンプっぽい弾き心地
  4. 音像が左右の広がりから、前後の奥行きに動くイメージ
  5. 出力レベルが低めで、ゲインが9時以下ではユニティゲインまでいかない

サンプル音源

Fullertone Tellings 60 → SILK DRIVE → Shinos&L ROCKET → BOSS Tube Amp Expander → I/F

センター → ブリッジPUでボリューム触りながら → ブリッジPUでゲインチェックです。

プリアンプモード

感想

このエフェクターのプリアンプとしての面に注目されている方も多いと思います(私はそうでした!)

感想としては、プリアンプとしての実力はそこまで期待しないほうが良いかもしれません。

価格を考えればそこまで悪くはないと思うのですが、ALBITのA45M Proのようなハイクオリティなプリアンプと比べると明瞭感、レンジの広さ、音の厚み、奥行き感など多くの面で劣りますね。(価格差3倍弱はありますが…)

また、Kemperと比べても、この点では負けている印象です。

歪みの受けとして

歪みペダルを入力した場合に音が潰れずにキチンと入るかもプリアンプとしては重要なポイントですが、SILK DRIVEの場合は潰れてしまいますね。この点も、まだもう一歩といったところでしょうか。

あと、私のテレキャスターのブリッジPU(シングルコイル)だと、ゲインを絞りきっても完全なクリーンにはなりませんでした。

ボリューム操作

スタンダードモードでは、ボリュームを絞った時の音も良いと思ったのですが、プリアンプモードでは一気に腑抜けた音になってしまいますね。

まとめ

  1. 価格を考えれば悪くはないが、音の厚み、奥行きはいまいち
  2. 歪みペダルの受け側としての能力はそこまで高くない
  3. ブリッジPUでクリーンのプリアンプとして使うのは難しそう
  4. プリアンプモードだとボリュームを絞った時の音がいまいち

サンプル音源

こちらも一応サンプル載せます、環境は同じ。

ブリッジPUのみ

キャビシミュモード

感想

こちらも、あまり期待しない方が良いかも…

悪くはないのですが、艶やコンプレッションのような、真空管パワーアンプで加わるような要素がないためか、どうしても締りがなく味気ない感じがしますね。

クリーンではそこまでなのですが、歪ませると結構気になります。

また、このモードでも出力レベルに余裕が無いのが気になりました。

サンプル音源

フロントPU → ブリッジPUの順番
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まとめ

評価:

OD mode:4/5点

Preamp mode:3/5点

CabSim mode:2.5/5点

プリアンプモードとキャビシミュモードについては厳しめの評価になりましたが、歪みエフェクターとしてロー~ミドルゲインで使う場合には光るものを感じました。

Nutubeを使ったことによる真空管っぽさについてですが、美味しくない使い方をした真空管っぽい音というのが個人的な感想です。勿論、これをJCに繋げば真空管っぽい暖かみが得られる!とかはありません。

また、プリアンプモードに関しては、プリアンプ専用としてしっかり設計したNutube製品も今後、是非とも作って欲しいですね。

結論としては、プリアンプモードはおまけ、歪みペダルとして買うならオススメです!

それでは、今回もありがとうございました。


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