【レビュー】Strymonのアンプシミュ「IRIDIUM」※2021/1/15更新

皆さんこんにちは。今回はStrymonのアンプシミュレーター+IRキャビネットシミュレーター「Iridium(イリジウム)」の紹介です。

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Strymonというメーカーについて

メーカーHP: https://www.strymon.net/products/iridium/

Strymonといえば世界中で大人気のエフェクターメーカーで、特にリバーブのBlue Sky/Big SkyとディレイのTimelineが有名です。どちらも発売からは結構な時間が経っていますが、今でも古臭くは感じません。

このStrymonが人気になった理由としては、単純に音質が良かったことに加えて、予めメーカー側で音作りをしてくれている+そのセンスが良かったことにあると個人的には考えています。

BOSSのDD-500なども非常に高音質・多機能ですが、音作りや雰囲気作りはプレーヤーにおまかせという感じ (その分、音質、EQやパラメータの充実度は最高) なのに対して、Strymonは最初からそれっぽい、オシャレな雰囲気で作ってあるんですよね。

単純な音質や音の太さで言えばBOSSやEmpressの方が上だと思いましたが、Strymonが未だに売れ続けているのはそのような部分が受けているのではないでしょうか。(ちなみに私はBOSS推しです笑)

そのような、デジタルに強いStrymonがアンプシミュレーターを出したということで、KemperやAXEのようなアンプシミュ込のマルチエフェクター発売への期待が高まってしまいますね。ただ、出るとしてもすごい値段になりそうですが…

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肝心の音について

Iridiumでは3種類のアンプと、各アンプごとに3つずつのキャビネットIRを選択することができます。(IRはファクトリープリセットを入れ替えたり、自分で用意したIRファイルを登録することも可能です)

ンプの回路を数学的に忠実に再現したモデリング技術と、ハードのアンプシミュでは初?24bit 96kHzのIRキャビネットシミュレーションが売りだそうです。

録音環境:Fender ’52 Telecaster→Iridium or Kemper→オーディオI/F

音源はIridium→Kemperの順番で流れます。VOXの比較対象は自分でプロファイリングしたMatchless HC-30、他は適当に拾ったリグを使っています。

Fender Delux Reverb

Fenderの有名なアンプですよね~、実は弾いたこと無いのですが…

なかなか、それっぽいのではないでしょうか?

このアンプはゲイン幅が一番狭く、あまり歪みません。クリーン用途が多くなるかとは思いますが、ややもっさりしたイナタイ音という感じでしょうか。

ジャズなんかされる方はやっぱりこれなんでしょうかね、きらびやかなクリーンが欲しい場合は次のVOXの方が向いている気がします。

VOX AC30 Brilliant ch

これまた超有名なアンプですね、こっちは弾いたことあります!

MatchlessやBadcatなどのVOX系を愛好している私としては、これが一番しっくりきました!

ゲイン幅が広く綺羅びやかなクリーンから、かなりのハードドライブまでいけます。

クラシカルなハイゲインが欲しければ後述のMarshall、スムースな歪みが欲しければVOXを選ぶと良いと思います。

このモデルでは、MIDツマミがCUTツマミとして働く他、TREBLEとBASSの効き方も再現されています。VOXのEQは連動性が強く、TREBLEがローカットの働きもするのが特徴です。

そのため、場合によっては低音が欲しい→TREBLEを少し下げる、ミドルが欲しい→BASSとTREBLEを両方上げるなどの判断が必要になりますので、初めて触る方は困惑するかもしれません。しかし、慣れてくれば案外良いものですよ!

Marshall Plexi (Super Lead model number 1959)

Marshallは詳しくないのですが、これまたそれっぽいのでは?(雑ですみません…)

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Roomツマミが秀逸

このペダルには、部屋の反響音をIR+Strymonのリバーブエフェクトで再現したRoomというツマミがついており、これがかなり便利です。

シミュレートする部屋のサイズをSmall,Medium,Largeの3種類から選ぶことが可能なのですが、Smallモードでライン録音にマイク録音の空気感を加えてあげるような使い方が良いと思いました。

また、少しだけ音を太くしたい時に、箱鳴り感を加える様なイメージで少しだけ上げるものありだと思います。

ルームサイズをMediumにすれば、普通のアンプのリバーブのようにも使えます。流石はStrymonなだけあって、かけっぱなしリバーブはこれで十分ですね。

歪みエフェクターとの相性もそこそこ○ ※2021/01/15訂正

Iridiumのインプットにぴ工房さんのOD「Linos」を繋いでみました。

Kemperも含めて、アンプシミュレーターは歪みエフェクターをインプットに繋いでも上手くかからない場合が結構あるのですが、Iridiumは良い感じ!

音の潰れもあまり気にならないです。

私はアンプで歪ませたい人ですのであれですが、エフェクターボードにプリアンプとして組み込む用途にも向いていますね。※2021/01/15追記:めっちゃ悪いという訳ではないのですが、GT-1000COREのセンドリターンに繋いだ場合と比べると、IRIDIUMも結構潰れているなという印象に変わりましたので訂正いたします

アンプのリターンに接続する場合

プリアンプとしてアンプのリターンに接続しようと考えている方も多いと思いますが、メーカーHPには、プリアンプとしてアンプリターンに接続する使い方はオススメしませんと書いています。

これは、恐らくですがキャビネットIRと組み合わせた際に、最善のサウンドになるように調整されているという意味だと思います。

ちなみに、試した感じですと十分使える音ですね。しかし、音が固くやや広がりに欠ける印象も受けるので、やはりIRを通してこそ真価を発揮するエフェクターだとは思います。

※2020/09/12:リターン接続の場合はLCAの12AX7BBが効果的かもしれません→12AX7BBレビュー

ただ、キャビシミュのON/OFFをするには、フットスイッチを押しながら電源を入れる→DRIVEツマミをLEDがオレンジ色になるまで回すという操作が必要になるため、使い分けをしようと思うとちょっと面倒なので注意してください。ちょっと改善されました!

ちなみに、キャビのON/OFFやリバーブサイズの変更のやり方は、公式のこちらのページで見ることが出来ます。

あと、JC-120のリターンに入れてがっかりなのは他のアンシミュと変わらないとは思います…笑

キャビシミュのOFFが簡単になった!

Iridiumは良い製品なのですが、今までアンプリターンに繋ぐためキャビシミュをOFFにするには、わざわざ電源をOFFにして、フットスイッチを押しながら電源を入れて、このツマミを回して~という手順が必要でした。

しかし、Strymon公式から「Null」というIRファイルが配布されたことで、例えばキャビシミュのCスロットにNullを登録しておくことで、Cを選択すればキャビシミュをオフにという使い方が可能になりました!

Null IRのDLはこちらから

ちなみにモノとステレオの両方が配布されているので、Left outはキャビシミュONでPAへ送り、Right outはキャビシミュOFFでアンプリターンへ繋ぐような使い方も可能になりました。

ただし、LとRでVolumeは共通になりますので、そこは不便ですね。ただ一応、IRのの入れ替えに使うStrymon Impulse Mangerというソフト上で、IRのLeft ch,Right chそれぞれに3バンドEQとVolume調整が可能です。

その他の気になった点

意外と手頃なサイズ感

単体の写真だと大きそうに見えるのですが、実物を見ると意外とコンパクトです。

右が普通のコンパクトエフェクターのサイズ、Strymonはその2台分弱ぐらいです。

起動に少しだけ時間がかかる

電源を入れてから音が出るようになるまで10秒弱かかります。→最新ファームでは4秒程度でした。

USBでPCと接続可能

USBで接続して、IRの入れ替えやファームウェアのアップデートなどが可能です。ちなみに、昔のStrymonはMIDI経由でアップデートしないといけなくてけっこう面倒でした笑

ちなみに、IRは24bit 96kHzにしか対応していないので注意してください。

また、既に新しいファームウェアが公開されているので、購入した場合はチェックしてみてください。

まとめ

良いところ

  1. アンプの反応性や弾き心地はとてもレベルが高く、他社と比べて殆どレイテンシを感じない
  2. 操作がシンプルで分かりやすい
  3. アンプシミュの中では起動が早い
  4. コンパクトなサイズでボードにも組みやすい
  5. 歪みエフェクターとの相性も良いGT-1000COREのセンドリターンに入れた場合や、アンプのインプットと比較して、良いとまでは言えないと思い直しましたので訂正いたします。
  6. デフォルトでロードされているIRのセンスが良い
  7. Room(Reverb)ツマミのクオリティも高い
  8. 高クオリティのアンシミュ+IRで5万円
  9. ヘッドホン用のミニジャックがついている

課題点

  1. ツマミがシンプルな分、Roomのモード切り替えやキャビシミュのON/OFFなどの操作がスイッチ等で表に出ていないため面倒
  2. 出せる音の幅は広いが全体的にクラシカル寄りのため、モダン系の音が欲しい人には向かない
  3. 片方のアウトはキャビシミュOFFでアンプリターン、もう片方はONでPAへというようなことが出来ない公式からNullのIRをDLすれば可能になりました。ただしLevelは両chで共通。
  4. Favoriteスイッチで一つだけ保存した設定を呼び出せるが、切替時に一瞬音切れが発生する

総評として、Iridiumは非常に良くできたアンプシミュレーターでした!

音の作り込みの幅ではKemperに劣りますが、基本となるアンプシミュの反応性や空気感などは負けず劣らずのクオリティです。

また、パラメーターの少なさや、Kemperのようにプロファイリングのクオリティにも左右されることもないため、より短時間で良い音に辿り着きやすいという点は、特に経験の浅い方にとっては大きな利点だと思います。

既にオーディオインターフェースをお持ちで、宅録ギターのクオリティを上げたいとお考えの方には現状ベストチョイスだと言えると思います。

また、既にお気に入りのコンパクトエフェクターがあり、アンシミュ目当てでボードに組み込む場合であれば、個人的にはHX Stompよりも断然オススメです。

要望があるとすれば、今後アンプモデルを増やす場合は、きちんとアップデートで対応して欲しいですね。アンプごとに新しいエフェクター買ってね、みたいなのは止めて欲しい…

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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