【レビュー】Bassman系ペダル IDEA-BMX が熱い!!

皆さんこんにちは。

今回は(個人的に)熱い歪みペダルをご紹介します。

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IDEA-BMX Ver1.0

今回のテーマはこちらのIDEA-BMX Ver1.0です。

これはidea sound productというメーカーのBassmanもモチーフにしたオーバドライブで、メーカーの橋詰さんがLCA李さんのMODしたBassmanに感銘を受けたのが開発のきっかけになったそうな。

ちなみに、このエフェクターの回路設計も真空管バッファの12AU7BBなどで有名なLee Custom Amplifierの李さんが担当されているそうです。

ツマミはVolume, Tone, Gainの3つ、それに加えてDeep SW、Bright SWがついています。(SWはそれぞれオフ、弱、強の3パターン)

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レビュー

サウンドについて

まず、このペダルの特筆すべき点は自然さだと思っています。

反応の自然さという点では、手元と出音がリンクしている感覚とでも言いますか、弾いたことをしっかり弾いた通りにアウトプットしてくれる感覚が非常に良好です。

いわゆるアンプっぽい弾き心地とでも言いますか、反応性という部分についてはバッチリですね。

また、出音の自然さという点では、歪ませてもキチンと原音(※1)の音像の延長線上を保ってくれるのがとても好印象です。ジャンレイ等の流行りのトランスペアレント系などは、原音と歪みがやや分離したようなイメージを受けますが、BMXは立体的かつ自然に原音が歪みを纏うようなイメージです。

加えて、原音の音像がぼやけず、弦鳴りに沿って歪むためクリアで奥行きを感じるサウンドになっています。

流石はアンプのことを知り尽くした李さんが設計したペダルですね。

※1:このブログでは基本的に原音=エフェクトをオフにした状態のクリーン音という意味で使っています。

コントロールについて

Volume・Gain

昨今はとりあえず幅を大きく取っておくペダルが多い印象ですが、ボリュームのブースト量、ゲイン両ともにやや控えめです。しかし、ODとしては必要十分という感じで使いやすいです

ちなみに、ゲインを下げると音量が上がらないので、ゲイン0でブースターとして使うのは厳しいかもしれません。

ボリュームを下げた際の音の変化もとても良いです。こもったり、腰のない音にならず芯がしっかりしたままゲインを落とすことができますね。

Tone

結構攻めた効き方をするトーンだと思います。一般的な歪みエフェクターのトーンに比べて、高音だけでなく全体の音色にも作用してくるイメージです。

トーンバランス的には9時頃で原音と近くなる印象ですが、ある程度上げると綺羅びやかさとでも言うのか、真空管アンプの高音の張り詰めたような感じがやや出てきます。この音色がとても魅力的ですね。

私はエフェクターを繋ぐ場合、基本的には原音とトーンバランスを合わせる使い方をするのですが、このペダルに限ってはトーンをやや上げ目で使いたくなりました。

また、個人的にはハイミッドのピークをどこに持ってくるかの調整というイメージで使っています。

Bright SW

このスイッチは0(ニュートラル)、1(+)、2(++)の3段階になっています。

こちらのスイッチも単純にハイが出るだけでなく音色にも関わってくる印象です。0の状態では割とドライな雰囲気のペダルなのですが、1(+)にするとやや湿った雰囲気が出てくると同時に少しゲインも上がります。

また、2(++)に関してはBrightというより、ゲインブーストSWというような印象ですね。ややのっぺりした印象になるので、個人的には0か1で使うのが好きですね。

アンプのクランチと絡める用途であれば0、クリーンアンプを歪ませる場合は1は良いと感じました。

Deep SW

こちらも同じく3段階で切り替えができます。

元々ニュートラルの段階でもローはしっかり出るペダルなので、基本的には0で使っています。

ちなみに、1(+)でも相当ローが強いので、Deep SWという名前なだけはあるなという感想です。正直、自分のやるようなジャンルでは使い所が思いつきませんでした笑

受け側にもよりますが、2(++)にすると相当なベースが出るので結構潰れてブチブチした感じになるので、そういう音が好きな方は試してみると良いと思います。下の動画のJC-120でも結構潰れる感じはしました。

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サウンドサンプル

今回は動画にしてみました!

1つ目はスタジオのJC-120で鳴らしてきました。BOSS OD-3との比較や、LCA 12AU7BB、12AX7BBとの組み合わせも試しています。

JC-120のセッティングはBright:ONのT1 M6.5 B0にしています。

いかがでしょうか、OD-3と比較してBMXはやはり立体的に感じるのではないでしょうか?

並べて弾くとOD-3が不自然に感じますね(勿論OD-3も良いペダルなのですが)


2つ目はBOSS GT-1000COREでのライン録音です。

アンプシミュはBassmanをクランチにした状態です。

Fullertone Tellings 60→GT-1000CORE→S/R(Empress Comp→LCA 12AX7BB→IDEA-BMX)→GT-1000CORE(Bassman Bright)→I/F


3つ目はStrymon IRIDIUMでライン録音しました。

Fender ’52 Telecaster → IDEA-BMX → Strymon(VOXモデル) → I/F(リバーブ)

弱点

非常に気に入っているペダルではあるのですが、個人的に弱点だと感じた点が2つありました。

①ジャックがキツい:ジャックがプラグをしっかりホールドしてくれるのはいいのですが、流石にキツすぎて抜き差しが不便でした。特に最近のソルダーレスプラグのように、小さいプラグだと特に大変ですし、抜く時に変なところに力が加わらないか気を使います。

②ノイズが多め:ハイがよく出る音作りのためかノイズは多いです。また、LCAの真空管ブースターと電源を共有していると、ピーというノイズが出てしまいました。他のペダルでは起こらなかったので、MBXの電源周りの回路の問題でしょうか?

おわりに

評価:4/5点

個人的には今まで試してきたODの中でもトップクラスだと思います。今まで一番好きだったShigemoriのRubystone Specialを超えたかもしれません…

もはやスタンダードとなったTimmy系のような、キレイに歪む感じのペダルではありませんが、巷のAIAB(Amp in a box)系ペダルなどよりも本質的なアンプっぽさがあり、弾けばビビッと来る方は多いと思います。

是非、多くの人に試してみてもらいたいペダルです!

値段は32,780円とお高い上に在庫もあまりないですが…

それでは、今回もありがとうございました。


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