【レビュー】ALBIT A45M pro 真空管プリアンプ

今回ご紹介するのが、ALBITのプリアンプA45M proです。

最初に言っておきます、ALBITさんすごい!

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ALBITについて

ALBIT(株式会社アルビットコーポレーション)とは、埼玉県でアンプ等の製造、修理などを行っている日本のメーカーさんで、代表の中沢さんはアンプ製造を初めてなんと30年以上になるそうです!

昔から真空管を使ったプリアンプを製造しており、IC+真空管のA3GP mk2やフル真空管のA1FDなどが有名ですね。また、ギター用だけでなくベース用の製品も沢山出しています。(むしろベースが先?)

日本では唯一?の、ちゃんとしたアンプビルダーさんが販売しているプリアンプかもしれません。

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サウンドサンプル

録音環境は、Fender Custom Shop ’52テレキャスター→ALBIT A45M Pro→Shinos&L Rocket(return)→BOSS Tube Amp Expander

弾いている感覚としては、本当に並のペダルプリアンプでは太刀打ちできないと思いました。

ギターボリュームを下げれば歪みもしっかり落ちますし、絞ってもちゃんと芯のある音になってくれるのが良いですね。この点もまさにアンプという感じです。

また、前段に繋いだ歪みペダルもしっかりと受け止めてくれてますここが駄目な商品はプリアンプ名乗らないでよって思いますね…

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A45M pro

A45M proは2020年9月に発売された新商品です。

回路としては、MarshallのJTM45(≒Fender Bassman)を再現した物だそうで、そこにゲインブーストや、Classic/Modern等のスイッチを追加して使い勝手を向上させています。

電源は9V DCですが、内部で昇圧され200Vで駆動しているとのことです。

Volume(ゲイン)

Volume1(Normal ch)、Volume2(Bright ch)がゲインつまみに当たり、各チャンネルをミックスして好みの音を作っていくのが、このプリアンプの基本になります。

Volume2はCH名の通りブライトなサウンドです。

歪みやすいのはVol2ですが、こちらばかりだと平面的なサウンドになりやすいので、Vol1をメインに音の太さ、立体感を持たせ、ハイと歪み成分をVol2で足していくようなイメージで使っています。

EQ / CROSSコントロール

イコライザーはオーソドックスなトレブル、ミドル、ベースの3EQですが、ALBIT製品にはCROSSというオリジナルのコントロールが搭載されています。

CROSSとは、トーンのトレブルとベースが交差する部分のミドルの位置を、低域側から中高域側へ動かすことが出来るコントロールとのことです。

ツマミを左に回すと低域側に、右に回すと中高域側に動き、左に回すとUSサウンド(Fender)寄り、右に回すとUKサウンド(Marshall)寄りとよく言われています。

トーンスタックの違いは、アンプサウンドを大きく左右する要素ですので、このCROSSコントロールのおかげでサウンドの振り幅がかなり広くなりますね。

ちなみに、A45M proでは右に回し切ると元ネタのJTM45の回路と同じ状態になるそうです。

Classic/Modernスイッチ / ゲインブーストスイッチ

Classic/Modernスイッチは、JTM45の時期ごとの回路の違いを再現しているそうですが、効果としては、いわゆるBrightスイッチと考えていただければ良いと思います。

JTM45はFender Bassmanを元にしており、初期ほどそのままコピーだったという噂なので、Classicのサウンドは、よりBassman寄りということになるのかもしれません(憶測ですが!)

ゲインブーストスイッチは、JTM45そのままではゲインがそこまで高くないということで、使い勝手を考えて追加したコントロールだそうです。

とはいえ、派手に上がる訳ではなく、もう一歩ゲインが欲しいという時にちょうど良いブースト量です。

Master / Balance Volume

A45M proにはUnbalance OutとBalance Outの2種類のアウトプットが付いています。

回路としては、Unbalance Outの音量はMasterのみ、Balance Outの音量はMasterとBlance Volumeの2段階でボリューム調整ができます。

また、Balance Outはトランスを通るため、ややサウンドに違いがあります。(インピーダンスによる違いもあり?)

ちなみに、ALBIT製品は出力がアホみたいに大きく、パワーアンプによってはMasterが2程度でも相当な音量になります笑

まとめ

評価:4.5/5点

良いところ

  1. とにかく音が良い!
  2. かゆい所に手が届くスイッチや入出力
  3. 歪みペダルもちゃんと受けられる
  4. ギターボリュームへの反応良し
  5. 手元で絞っても芯のある音

悪いところ

  1. ちょっと大きい(真空管プリとしては標準的とはいえ)
  2. ちょっと重め(875g)
  3. 消費電力が高い(3A必要なので実質パワーサプライでの供給不可)

まさに信頼と実績のあるプリアンプメーカーであるALBIT、私が購入したのは今回のA45M Proは初でしたが本当に驚きのクオリティでした。

このようなメーカーが日本にあるとは、嬉しいものです。キッカケさえあれば海外でも話題になるんじゃないでしょうかね。

価格は税込み65,780円とかなりの高額ですが、最近流行りのVerocityさんのFETプリアンプで4~6万弱、Peace Hill FXさんの真空感プリが5~8万弱くらいなので、正直サウンドクオリティ、作り、機能性を考えればむしろ安いんじゃないかとさえ思えますね…

まあ、他社に比べてデザイン的な映えはそこまでかもしれませんが、サウンドはとにかくマジなので、本当に良い物を探している人は是非チェックを!(でも私は質実剛健って感じで好きです笑)

こんな実験して欲しいとか、ブリッジPUの場合が聴きたい等の要望があればお気軽にコメントまでお願いします!

以上、ありがとうございました。

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