【Kemper】アウトプットによる録り音の違いをチェック

皆さんこんにちは。今回はKemperの録音方法による音の違いを比較していきます。

録音方法

今回はSPDIFアウト経由とメインアウト経由の2種類の方法で録音します。

SPDIF接続の特徴

まず、SPDIF接続の特徴としては、ギターからの音声信号をKemperで一度アナログ→デジタルに変換すれば、デジタルのまま DAWまで信号を届けられることが挙げられます。アナログ↔デジタルの変換は音質劣化の要因になる(と言われています)ので、これを避けられるのは気分的にも良いですね。また、その特性上ノイズにも強そう(たぶん)。

また、SPDIFは1本のケーブルてステレオ録音が可能なのでスペースを節約できますし、IN/OUT2本繋げばオーディオI/Fにリアンプ用のアウトプットなどが無くてもリアンプが可能なのも良いところです!

アンバランス接続の特徴

それに対して、アンバランス接続で録音する場合には、ギター→Kemper、Kemper→オーディオI/F、オーディオI/F→DAWの間で3回のAD or DA変換を通ることになります。

他にもオーディオI/Fのプリアンプを通ることによる音色の変化なども考えられます(良い悪いは場合によりますが)。

個人的にはSPDIF接続の方が音質変化の要因を削れるという点で好みですね。

使用機材

ギター:FnederCSテレキャスター、Kigoshi Custom Guitarシンライン

Fenderの紹介→ ギター紹介:Fender Custom Shop 52 Telecaster

Kigoshiの紹介→レビュー:Kigoshi Custom Guitarのシンライン!

アンプ:Matchless HC30 キャビネットIR:OwnHammer 212VC30

オーディオI/F:Antelope Audio DISCRETE4

環境としては、ギター→LCA 12AU7B→Kemper(アンプ+キャビネット→Space)→(SPDIF or アンバランス)→DISCRETE4→Studio One4(Room Reverb)といった感じです。

サンプル音源 – Fender

音源は44.1kHz可変ビットレートのmp3です。

Fender① SPDIF
Fneder① アンバランス
Fender② SPDIF
Fender② アンバランス

サンプル音源 – Kigoshi

Kigoshi① SPDIF
Kigoshi① アンバランス
Kigoshi② SPDIF
Kigoshi② アンバランス
Kigoshi③ SPDIF
Kigoshi③ アンバランス

まとめ

いかがでしょうか? 今回、比較をしてみたことで、私が思っていたよりも音質的な差は小さかったことが分かりました!

ただ、やはりSPDIFの方が気持ちクッキリした印象でしょうか(気のせいかも…)まあ、単純にオーディオインターフェースもけっこう良いやつなので、余計に差が小さくなっているのかもしれません。

ちなみに、波形で見るとこんな感じです。(わずかな音量差はありますが)

REC1がSPDIF、REC2がアンバランスです。
やはりSPDIFの方が僅かにレンジが広いようです。(聴いて分かるかは別ですが)

サウンドの明瞭度はアンプシミュレーターの課題となる部分だと思っておりますので、やはりここが稼げるという点で、個人的にはSPDIFやUSB接続での録音が好みかもしれません。

ちなみに余談ですが、音の明瞭度という部分では電源ケーブルもけっこう関わってくる印象があります。

それでは、今回も読んでいただきありがとうございました。

コメント

  1. Sa より:

    初めまして。大変興味深く読ませていただきました。貴重な記事だと思います。
    私もkemperを導入しておりまして、3年ほどになりますがどういう設定が最適なのかいまだによく分からずにおります。
    こちらの記事のようにアウトプットもそうですが、インプットの設定もいろいろありますし…

    今気になっているのはkemperのヘッドホン端子の件です。

    ●ギター→kemper→kemperヘッドホン端子からモニター
    ですとなかなか立体感があっていいのですが

    ●ギター→kemperフロントインプット→kemper メインアウトプット(LEFTモノラルバランス)
    →オーディオインターフェイス→オーディオインターフェイスのヘッドホン端子からモニター
    にするとどうも薄っぺらくなって気になります。

    似たような印象受けますでしょうか?
    もしよろしければご意見頂けると幸いです。

    • pneumoflux より:

      Saさん
      コメントありがとうございます!
      なぜかスパムに振り分けられておりまして、お返事が遅くなり申し訳ないです…

      はい、私もアンプシミュでヘッドホンアウトと録った音の違いについて悩んでいたことがあります。

      ちなみに結論からいきますと、個人的にはステレオで録音することによって
      その差がかなり縮まったと感じております。
      ヘッドホンアウトからはステレオで聴いているのに対し、録音をモノラルにしていることによる
      差があるかと思いますので、是非お試しいただければと思います!(解決しなかったらすみません…)

      また、Kemper→I/F間のケーブルにシールドケーブルを使わないというのも効果を感じました。

      後は考えられる要因としては、ヘッドホンアウトのSpaceのON/OFF
      オーディオインターフェースの設定(入力インピーダンスなど?)くらいでしょうか。

      • Sa より:

        ご返信ありがとうございました。
        見事にヘッドホンアウトプットとの差が縮まりました!

        ステレオ録音もそうですが、ヘッドホンにはspaceのエフェクトがかかっていたのですね。
        これは全く存在を知りませんでした…

        ※すみません投稿が確認できなかったので、御礼出来ておりませんでした。
        スパムに行ってしまっていたとのこと確認しました。
        2020年8月2日 17:11の分は文章がマズかったのかと思い、投稿したものです。
        変な感じになっててすみません。

        • pneumoflux より:

          Saさん
          それは良かったです!
          コメントいただけて嬉しいですので、お気になさらず!

  2. sa より:

    素晴らしい考察ですね。
    設定の正解?を探すのって本当に大変だと思います。

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