久しぶりの更新です。
今回はKemperの音切れについて書いていきます。
音切れとは?
音切れとはマルチエフェクターなどでプリセット(パッチとも呼ばれます)を切り替える際に、音が途切れて無音になってしまうことを言います。要因はハードの処理能力やソフトウェアの作りなど色々だと思います。
演奏中に音が一瞬でも途切れるのは気になるため、マルチやアンプシミュレーター選びにおいては、音切れの小ささも重要なポイントです。
以前に所有していた中に、Fractal AudioのAX8というアンプシミュレーターがあったのですが、こいつがなかなか音切れの酷い機種でした。
AX8にはシーンといって、制限がある代わりに音切れが小さくできるという機能があったのですが、それでもCPUの使用率に依存するため、色々なエフェクトを使おうとすると結局かなりの音切れになってしまい…音はとても気に入っていたのですが、この点がダメで売ってしまいました。
ちなみに、Helixにも同じようなスナップショットという機能があり、こちらは音切れ無しで切り替えられます。
Kemperの利点
上にも書いたように、Helixでも音切れ無しの切り替えは可能ですが、あくまでも1つのパッチの中でパラメータ変更とON/OFFのみ可能という制限があります。(Helix Floorは同時使用数とルーティングの自由度が高いのでそこまで不自由しないと思いますが!)
それに対して、Kemperは1つのパフォーマンス(他社だとバンクとか呼びます)につき、5つのパッチを音切れ無しで切り替えることができます。
無制限で音切れなくプリセットを切り替えられるため、音色をガラッと変えたり、クリーン、クランチ、ソロでアンプを変えることなども可能になるため、使い勝手の面で少し有利ですね。
実際に使ってみないと分かりづらいのですが、ここは結構響いてくるポイントです。
参考動画
簡単にですがパッチ切り替えの参考動画を作ってみました。5つのプリセットを使っていますが、切り替わり時の違和感はかなり小さいのではないでしょうか。
実はBOSSのGT-1000もかなり音切れが小さく、一番早いのではないかとも思っていたのですが、こうやって比較してみるとKemperのほうが自然かもしれません。
ちなみに波形でみるとこんな感じです。
GT-1000でも波形上では途切れる部分があったのですが、これはもう音切れゼロと言っても過言ではないのでは…
※注意点
Kemperのプリセット切り替えはとても優秀なのですが、注意していただきたい点もありまして、それはKemper StageやKemper Head+Remoteで使用した場合と、MIDIスイッチャーなどで切り替える場合では切り換えのスムーズさが違うということです。
もしかすると現在はアップデートで改善されているかもしれませんが、数年前に試した時点ではMIDIの方がやや切り替わりに遅延を感じました。(今はどうなのかご存知の方がいらっしゃれば、コメントで教えていただけると嬉しいです!)
おわりに
他社製品でも使い方を工夫すれば問題なく使うことはできますが、やはりKemperやGT-1000のように気にせずプリセットを切り替えられるというのはライブ向きの大きな利点の一つだと思います。
もし、今使っている機材のパッチチェンジなどに不満があるという方は、KemperかGT-1000を検討するのも良いと思います!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
コメント