【検証】電源ケーブルでKemperの音は変わるのか ※7/16,24追記

2020/09/08:↓の記事が最新の比較となりますので、是非こちらの記事も御覧ください!

最新版:【恒例企画】電源ケーブルでKemperの音は変わるのか 第3弾!

最新情報:派形で見るとあまり変わらない..?※7/24追記

Kemper Forumにて、電源ケーブルの取り回しによる影響ではないかとの指摘を受け、確認してみたところ前回と結果が変わってきたため、追記させていただきます。

できるだけケーブルの取り回しを近づけます。

写真の状態でリアンプした結果がこちらです。

アナライザ上は、前よりだいぶ近くなりましたね。取り回しの影響がここまで出るとは知らず、不勉強で申し訳ありませんでした…

しかし、不思議と音の傾向は以前に試した際と同じく、オヤイデの方はわずかに重心が上に上がるイメージです。アナライザ上の違いはかなり小さくなりましたが、やはり電源ケーブルの影響は小さいながら存在するようです…

高価な電源ケーブルに意味はあるのか?

ちょくちょく話題になる電源ケーブルで音は変わるのか問題。よく聞く意見としては、デジタル製品では変わるわけないというものですが、実際のところはどうなんでしょうか。真空管アンプならともかくデジタルのKemperでどれほどの変化が出るものなのか、私自身も気になっていたので試してみました。※家庭用電源、安物の3P‐2P変換アダプタを使用した上での検証です。

今回の比較に使ったのは、付属の純正ケーブルとOyaide L/i 50 G5(13,000円くらい)の二本です。いかついコネクタとキラキラした被膜がかっこいいですね。ロマンがあります。ここだけの話、オヤイデはピュアオーディオ界隈ではあまり評判が良くないイメージもありますが、その実力やいかに。とりあえず試していきましょう。

Oyaide L/i 50 G5

比較するとこんな感じ、付属ケーブルが2.4m、直径0.7㎝、Oyaideが1.8m、直径1.0㎝くらいです。意外だったのですが、太いOyaideの方が付属ケーブルに比べてかなりしなやかです。1.8mは案外短くて、キャビの上に乗せると届かない場面とかも出てきそうです。

音源比較

比較の方法としては、ラインで録ったギターをそれぞれ電源ケーブルだけ替えてリアンプしました。ギターはLsL instrumentsのテレキャスタータイプ(PUはセンターポジション)で録音しています。

※音量に注意してください

付属ケーブル

Oyaide L/i 50 G5

…いかがでしょうか?Oyaideの方がわずかにハイが出てるような感じですね。


周波数比較

次はアナライザで見ていきましょう。二つのリグで録音した結果をGIF(ジフ)にしてみました。付属ケーブル→Oyaideの順番で、最後は周波数特性の差異が表示されています。

アナライザの比較用GIF画像です。
アナライザの比較用GIF画像です。

上下が若干上がってますね。正直何も変わらないんじゃないかと思っていたので、デジタル接続のリアンプでこの結果は意外でした。デジタル製品とはいえ、音声を扱う上でアナログ回路だってもちろん使われているので、そこで変化が出てきたのでしょうか。大音量で試すとまた変わってくるかもしれないので、今度スタジオに行ったら試してみます。

そもそも何で電源ケーブルで音が変わるの?

ギターアンプの音に影響が出る理由は、電圧の変化だと言われています。使う電源ケーブルによって、供給される電源の減衰率が変わり、アンプに供給される電圧が変わることで、音量が上がったり、ヘッドルームが広がって歪みが落ちたりという変化が出てくるらしいです。エフェクターの18V駆動とかを試したことのある人ならイメージしやすいんじゃないでしょうか。

読んでいる方の中には、そもそもアナログ・デジタル関係なく電源ケーブルなんかで音は変わらないでしょと思う方もいると思いますが、経験から言いますと真空管アンプだとけっこう変わりますね(物にもよるとは思いますが)。参考にYoutubeの比較動画を貼っておきますね。


結局、電源ケーブルは変えるべき?

個人的な感想としましては、音を良くしたいという動機であれば、Kemperを使う上で電源ケーブルの優先度はかなり低めかなと思います。同じケーブルでもシールドを良い物に替える方が効果は分かりやすいと思います。

しかし、パワーアンプ付きのモデルを大音量で鳴らす場合だと、もう少し変わりそうな気もしますね…試した方がいたら是非教えてください笑

まあ、単純にケーブルやコネクタの強度自体は付属品より高いと思いますので、お金の余っている方がトラブル防止のために買うのはありだと思います!あと、かっこいいし!テンション上がるし!(これ大事)

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次は、自身の経験から高級シールドの話や、大手5社のアンプシミュレーターの比較なんかについて書いていきたいと思います。

※7/16:スタジオでKemperをTriamp mk2のリターンに繋いで比較してみたところ、録音よりもはっきりと違いが分りました。付属ケーブルよりもハイが強く、音に張りが出るイメージです。若干弾き弾き心地がツルツル?する印象も受けました。真空管アンプの電源ケーブルとして使った場合に比べると変化は小さいですが、変化の傾向は近いと思いました。自分でも信じたくないですが、アンプシミュレータのKemperでも電源による音の影響はあるようです…(※後日Topに訂正あり)

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